声優の向き不向き

本日更新分のネットラジオ「ダ・カーポ?〜初音島日記〜」で『大阪(地方)出身だし、訛りやアクセント、歯並びや滑舌も悪く声優には向いてないから声優は諦めました』というリスナー投稿がありました。

これに対し、パーソナリティー南條愛乃さん、浅沼晋太郎さんとも諦める必要は無いという意見で一致してました。

浅沼晋太郎さんは、これに加えて、向き不向きぐらいで諦めるならそれまで。向き不向きで決めちゃうのはね。

南條愛乃さんは勇気が無いだけな気がします。

と語ってました。

さらに、「これについて向いてるか向いて無いかじゃなくて、頑張れるか頑張れないか、やりたいかやりたくないかを考えるべき。自分で決めるんじゃなくて相手が決めるところもあるよね」と仰ってました。


確かにそんな気がします。人間誰しも向いてるものがあれば向いてないのもあります。
スポーツの世界では1つのゲームにおいてはやり直しが出来ないだけに実力世界ですから、実力が無いとやっていけないでしょう。

しかし、声優の場合は実力が無くてもやり直しは出来ます。音響監督さんや先輩声優さんから指導されて録っていくという話はよく聞きます。決めるのは自分ではなくて他人です。

それに人間って似た声、性格の人はいますが、全く同じ声や演技をする人はいないと思います。と言う事は、幾千の考え方や演じ方ってのがある。ようは同じ素材を持つ人はいないという事です。


確かに相当頑張っても下手な人ってのもいますし、そこまでやってようやく「不向きだ」とか「お前下手だ」と分かるわけですが、それでも大切な素材のチャンスを無くしてしまうのは非常に勿体無いです。下手ならあがり症キャラに声を当てたりすれば、普段は上手いプロでも出来ないようなごく自然なキャラクターが誕生します。そういう、下手な人や不向きな人、滑舌の悪い人でもそれにあったキャラクターって必ず必要だと思うんですよね。そういうキャラクターに声を入れるだけでも声優は必要だと思います。


何も自らチャンスを潰す必要は無いし、1億人いれば1億人分の素材がある
下手だから、あるいは向いてないからという理由で諦めるのは、ね。勿体無いですよ、ホントに。


それと、ヤフー知恵袋でたまに見かける声優になりたいと言う意見に対して「向いてない」とか「やめた方がいい」って書いてる書き込みを結構見るんですが、あれを書いてる人は何様なんだと言いたいですね。いや、別に思うことを書くのはいいんですが、それを人に言うのははっきりいってどうなの?

と思います。あなたは素人ですよね?自分は素人ですからそんな事言える立場は無いですが、あなたにそんな事を言えるだけの立場があるんですか?と激しく思ってしまいます。最終的にどうするかは個人の自由だし、やってみてダメだったらそれで諦めれば良いじゃないですか。

「向いてる・向いてない」「出来る・出来ない」は、やる前に考える事じゃなくて、やってみてから考える事です。